松本の菅谷市長コメント
チェルノブイリ原発事故後、大学病院を辞して単身、現地へ乗り込み医療活動に当たった医師であり、現松本市長の菅野先生のコメントです。
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日本は除染ということにあまりにも期待しすぎていませんかということを申し上げました。チェルノブイリでは20センチの表土を削り取りましたが、25年経ってもまだ住めていないんです。
農業生産者の立場を考えて、基準を「緩やかに」という人も委員にいて、彼らの考えもわかる。だが、私は「子どもや妊産婦の命を守るためにも、基準は厳しいほうに置いたほうがいい」と言った。(内閣府の食品安全委員会に、参考人出席)
委員の中には「甲状腺ガンはたちがいいガンだから大したことはない」と言う人もいて思わず「ちょっと待ってください」と。5歳、10歳で手術を受けた子供たちを考えてみてほしい。家族も「なぜ汚染された野菜を食べさせてしまったのか」と後悔が付きまとう。そんな現実を委員たちは知らない。
私がいなかったら、「甲状腺ガンは大したことはない」で通ってしまったのではないか。放射線の専門家は個々の被害者のケースを考えない。みんな統計で集団として扱ってしまう。国民一人ひとりのレベルで考えてもらわないと困る。
たとえば東京や千葉など遠隔地で考えるべきは内部被曝。体内に放射性物質が入る経路は、「経気道的」「経皮的」「経口的」の三つ。特に、経口による内部被曝になると問題が多い。
最低限、乳幼児や小中学生、妊産婦を守るべきで、予防的にヨード剤も用意すべきだ。チェルノブイリでは特に、15歳以下の子どもがやられてしまった。この経験を生かして、せめて子どもや妊産婦は守ろうという意識を持つべきだ。
「CTスキャン1回分」などと例を挙げて言っているが、そんな基準と内部被曝を対比してはいけない。「安全」と言っている基準値は外部被曝のケース。外部被曝のレベルで1回分、あるいは1年分でこうだから心配ないということと、内部被曝とはまったく違う。
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菅谷市長の講演会記事「原子力災害と放射線被ばく」が広報まつもと12月号に掲載されています。
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